カイロプラクティック事典

カイロプラクティックとは?歴史・整体との違い、カイロプラクティックの様々な種類、学校・治療院から業界の実情までを解説します。

整体?整骨?コレって何?

似て非なるもの?カイロって整体のことじゃないの?カイロではない他の療法の紹介。コレですっきり!

カイロプラクティックが間違えられがちな療法

カイロプラクティックは良くも悪くも他の療法と間違われることが多いことでも有名ですが、一般の方がごっちゃになっている他の療法を解説いたします。

  1. 整骨院・ほねつぎ(柔道整復)【国家資格】
  2. マッサージ(あんま・マッサージ)【国家資格】
  3. 鍼灸【国家資格】
  4. 物理療法(電気療法)【民間療法】
  5. 整体【民間療法】

こんなくらいでしょうか?それぞれのページにそれらが何なのかを解説していますので、参考にしてください。

国家資格と民間療法

ところで、この【国家資格】と【民間療法】というところにひっかかった方も多くいると思います。【国家資格】(国もしくは都道府県知事によって認められた資格)というのは、いうまでもなく、国が法整備をして、医療行為として認めているものです。

では、【民間療法】とは、なんでしょう?厳密に言うと、医療類似行為という枠組みで、国が医療行為とは認めていないが、民間団体によって、運営されているものということになります。

?怪しくなってきましたか?【民間療法】って大丈夫なの?って思った方も多いはず。何を隠そうカイロプラクティックもこの【民間療法】なのです。しかしながら、国が認めたから治る、認めていないから治らないという線引きではないのです。ただ、未だに法整備されていないだけということです。【国家資格】でない以上、保険すら適用されません。

国が変われば国家資格

そもそも、カイロプラクティック自体は、アメリカなど多くの先進国で医療行為として認められ、国の資格となっています。しかも、ドクター(医師)に匹敵するくらいの資格です。では、なぜこのカイロプラクティックが法制化されないのでしょう?

これは様々な背景がありまして、1つは整体とごっちゃにされて東洋医学であると思われていたことがあげられるかもしれません。明治維新以降日本では欧米の医学(西洋医学)を取り込み続けていた流れの中で、一時的に東洋医学は怪しいというような風潮があったのです。そのため、鍼灸・柔道整復なども法制化が遅れました。いまだに、気功などは怪しいというイメージを払拭できていません。

2つ目には、他の国家資格の既得権の問題が挙げられます。
コレを書くことがよいことがどうかはわかりませんが、医師、柔道整復の協会や、あんま鍼灸などの協会によってカイロプラクティック自体の法制化が反対されています。様々な理由が挙げられますが、表向きは長年法整備されていなかったため、カイロを行うかたの知識がピンキリであり、偏った療法であるという認識。しかしながら、ただでさえ厳しい運営なのにカイロが法制化されたら保険がきいてしまって患者がカイロに流れてしまうという患者の奪い合いが実際のところかもしれません。

ただ最近の情報では、カイロプラクティック自体の団体や協会が国に評価されているようで、厚生労働省認定のカイロプラクティック団体がでてくるなどの動きがあります。団体・協会がしっかりとしてきたことでカイロプラクティックの法制化は当面先延ばしになり、逆にエステなど無法地帯となっているものから法制化がすすめられるようです。追い風なのか、向かい風なのか・・・。

公開日:
最終更新日:2015/10/15